機動戦士Zガンダム(3)

フォウの助けによって宇宙へと脱出したカミーユ。
ティターンズとエゥーゴの戦いは、木星帰りの男「パプテマス・シロッコ」のティターンズ加入によって新たな局面を迎える。
エゥーゴは新たなる脅威に対して、カミーユのアイデアを実現化した可変式新モビルスーツ「Z(ゼータ)ガンダム」を投入して対抗するが…。
しかし、ティターンズだけではなく、ザビ家再興を目指して小惑星アクシズで勢力を蓄えていたハマーン・カーン率いるネオ・ジオンの参戦により、宇宙(そら)での戦いは、ティターンズ、エゥーゴ、アクシズの三つ巴の戦いへと、さらに戦火は広がっていくのだった。
ここなら死に場所にふさわしい。
薄れゆく意識の中で、ジュリアは思った。
復讐心に燃えてベネチアまで来たものの、もはや力尽きた。
真冬の石畳の上で凍え死ぬほかない……。
そう観念したとき一人の老人が現れ、古びた宮殿に彼女を連れて行き介抱してくれた。
老人の心遣いと、宮殿の所有者ビンチェンツォの優しい眼差しに、思わずジュリアは心を許しかけた。
しかし、慌ててそんな自分を押しとどめた。
私はもう二度と、誰も信用しないと決めたのだから。
造園家のジャズは男性を避けるように生きてきた。
17のとき、母親は夫と娘を捨て、男と駆け落ちした。
そんな母親に似ていると思われたくなかった。
ある日、村に有名人が引越してきた。
テレビで見るより魅力的なボーは、庭の手入れを彼女に頼み、その上デートに誘う。
断ろうと思いつつも、彼女の心は揺れた。
彼が私みたいな女を本気で相手にするはずはないわ。
それに、血は争えないと陰口をたたかれてもいいの? でも女らしい夢も見てみたい……。
兄の親友ヒューのことは昔から知っている。
頭がよくてハンサムで、いつも美人を連れている。
そんな彼が、地味で冴えない私に助けを求めてきた。
上司の妻につきまとわれて困っているので、秘書が留守の間オフィスにいてほしいというのだ。
笑顔の素敵な彼が、血相を変えている。
私は渋々引き受けたけれど、心の動揺を抑えきれない。
彼と毎日会うなんて、竜巻の中へ突っ込むようなものだわ。
ずっと嫌いなふりをして、彼への思いを隠し続けてきたのに。
ダナは大学の同窓会に誘われて困っていた。
あまり会いたくない人も出席するし、なにより一緒に出かける恋人がいない。
すると話を聞きつけた同僚のアダムが、エスコート役を務めると言い出した。
確かに彼は見栄えのするセクシーな男性だけど、いつも喧嘩ばかりの二人が恋人同士に見えるはずはない。
しかし、アダムはさらにこう続けた。
「一晩だけ仕事を忘れ、ただの男と女としてふるまおう」。
危険な予感に、ダナの胸がざわついた。
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